メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に脂質代謝異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上当てはまる状態のことです。
そのままにしておくと、動脈硬化などのリスクが高くなってしまいます。
メタボリックシンドロームの改善には運動がすすめられており、1週間に10メッツ・時(10エクササイズ)以上の有酸素運動が推奨されています。
有酸素運動は酸素を取り込みながら行う運動で、主に体内の糖質、脂肪を燃焼させるものです。
有酸素運動で手軽にできるのは「速歩き」があり、そのほか水泳、自転車エルゴメーターなどがあげられます。
単位に使われている用語を説明しますと、「メッツ(METS)」は、安静時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するか活動の強度を示すものです。
「メッツ・時」は、その強度の運動に時間をかけたもので「エクササイズ」という単位で表されます。
(厚生労働省 「e-ヘルスネット」より)
1エクササイズは速歩きでは15分に相当し、ランニング、水泳(クロール)では7~8分に相当します。
つまり、速歩きの場合、1日15分×2回=30分(2エクササイズ)を週5日実施すると、10エクササイズということになります。
(会津若松市ホームページより)
さて、生活習慣病の元凶となるメタボリックシンドロームですが、睡眠にも影響があるとの報告※があります。
なかでも血圧の高さと睡眠障害の関連が指摘されているようです。
メタボリックシンドロームの兆候があるという方はもちろん、同時に睡眠にも何らかの問題を抱えているという方は、ぜひ有酸素運動を実践してみてください。
※「Sleep quality and the metabolic syndrome: the role of sleep duration and lifestyle」
Arthur Eumann Mesas 1, Pilar Guallar-Castillon, Esther Lopez-Garcia, Luz Maria Leon-Munoz, Auxiliadora Graciani, Jose Ramon Banegas, Fernando Rodriguez-Artalejo
佐賀県武雄市のなごみといやしのクリニック内にあるリハビリテーション科のブログです。リハビリや健康について、みなさまのお役に立てるような情報をお届けしていきたいと思います。
2021年8月16日月曜日
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