2021年8月11日水曜日

変形性膝関節症の方のホームエクササイズに

変形性膝関節症のリハビリでは、大腿四頭筋という太ももの筋肉の筋力訓練を行ってもらう場合があります。



膝を曲げた状態から伸ばす運動ですが、膝周囲筋の筋力増強による膝関節の安定、膝周囲組織の収縮による疼痛の緩和などを目的としています。



ホームエクササイズとしても実践できるので、行っていただくようお伝えしています。



ここで、エクササイズとして加えると効果的なのが、臀部の筋肉である大殿筋、中殿筋の筋力訓練です。



複数の文献レビュー(論文を集めて精査したもの)で、臀部の筋肉の筋力訓練が、変形性膝関節症や膝関節の痛みに対して有効であると報告されています※。



骨盤帯の安定が影響するためと考えられます。



大殿筋の筋力訓練ですが、うつ伏せになって、膝を伸ばした状態で、臀部の筋肉を意識して下肢を交互にあげるという方法があります。



水泳でバタ足をしているのと同じ状態です。



意識していただきたいのは、膝を伸ばした状態で行うということです。



中殿筋の筋力訓練は、横向きに寝て、上側の下肢を膝を伸ばしたまま天井に向けて垂直にあげるという方法があります。



注意すべき点は、横になって足をあげるとき、股関節を曲げないことです。



変形性膝関節症や、膝関節の痛みを抱えている方は、大腿四頭筋の訓練に加えて実践してみてください。



※「Hip muscle strengthening for knee osteoarthritis: a systematic review of literature」 Raghava Neelapala YV, Bhagat M, Shah P Journal of Geriatric Physical Therapy 2020 Apr-Jun;43(2):89-98 「Hip and knee strengthening is more effective than knee strengthening alone for reducing pain and improving activity in individuals with patellofemoral pain: a systematic review with meta-analysis」 [with consumer summary] Nascimento LR, Teixeira-Salmela LF, Souza RB, Resende RA The Journal of Orthopaedic and Sports Physical Therapy 2018 Jan;48(1):19-31

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